今年3月から8月にかけて、12日間の標記講座(㈱日本法令主催)を受講しました。講師は河合克彦氏で、札幌や福岡など遠方からの人を含め全国から20人の受講者が、氏の提唱される「トライアングル人事システム」の第1回「河合ゼミ」修了生として人事賃金コンサルティングの受託活動へ巣立ちました。
次のような企業の人事制度の再構築をめざします。
(1) 人事評価制度が十分機能していない。
(2) 年功的な賃金になっている。
(3) 社員の個々の職務・能力・仕事の品質・成果が処遇に反映されない仕組みになっている。
(4) そのため、やってもやらなくても同じという風潮が蔓延している。
役割・能力・成果に応じた処遇・ 賃金制度を提案します。
《トライアングル人事システム概要》
(1) 役割・能力・成果の明確化
役割・能力は「ステージと職掌・職位の関係表」と「役割能力要件表」で明確にします。
ステージごとの「期待される役割」と「必要とされる知識技能」を「役割能力要件表」により明確にします。
「役割能力要件」は人事制度の「核」になります。この「役割能力要件」を中心として各人事システムは機能しています。
次に成果を明確にします。成果とは「やるべきこと」をどれだけやったかです。人事処遇は「個人業績」に基づいて行われるので「部門業績」と「個人業績」の関係を明確にする必要があります。
(2) 役割・能力・成果に応じた賃金制度(企業様のお考えにより変化あり)
賃金制度は、明確になった役割・能力・成果に対応します。
①役割給
役割給は、ステージ(職務の内容、能力に応じた区分)ごとに次のような上限・下限のレンジを設けます。各ステージの上限までいけば、それ以降はいくら年功を積んでも役割給は増えないことにします。ステージの昇格では役割給はかわりません。
②ステージ手当
昇格昇給の意味を持たせ、ステージごとに単一レートとします。
③その他手当
役職手当、家族手当等につき、現行賃金項目の要否を検討の上整備します。
■人事制度の再構築・導入・定着化のスケジュール(例)
人事制度の再構築・導入・定着化は、大体次のようなスケジュールで行います。
■コンサルティング・ステップ(プロジェクトチームを編成しないことも可)
上記目的を達成するため、コンサルティングは次の二つのステップで行います。
フェイズⅠ | フェイズⅡ |
人事制度再構築のための予備診断 人事制度の再構築 (賞与・退職金制度見直しを含む) |
人事制度の説明会 評価者研修 目標設定研修 他 |
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予備診断:インタビュー・資料の解析により価値観・計画・評価・処遇・人材育成の現行体系の分析 |
新人事制度の基本構想:経営トップ・人事管理責任者とコンサルタントによるフリーな意見交換 |
新人事制度(案)の策定:コンサルタントによる素案策定 |
人事制度の再構築:プロジェクトチームによる複数回の検討・役割能力要件表記述・諸規則等の作成 |
■指導工数・費用
フェイズⅠ (例)
(1) 指導工数: 25日程度
(次を想定していますが、プロジェクトによる検討会を省略するなど、ご要望に応じ個別に見積もります。)
・インタビュー | 4-5 日 |
・予備診断書纏め | 5 日 |
・予備診断報告会 |
1 日 |
・規程案たたき台作成 |
2 日 |
・プロジェクト開催 |
12 日 |
・基本構想意見交換 |
1 日 |
(2) 費用:別途協議とさせていただきます。
以上