「IKIGAI生きがい」と「OJIGIおじぎ」

 

以前、日本発のコンセプト「IKIGAI(生きがい)」が世界に広まっていることがNHKでも取り上げられるなど、話題となりました。「IKIGAI(生きがい)」は4つの要素からできています。①好きなこと、②得意なことを行い、それが③社会の役に立っており、それによって④(多少なりとも)報酬を得られるとき、人は「IKIGAI」を感じるというものです。職場生活と私生活を分けて考える欧米流の発想では生まれないということで、欧州ではそれをセミナー化しているコンサルタントがいるとのことでした。

 

 

ところで、今度は日本の作法が注目され始めているというのです。7月3日の日経新聞夕刊で読みました。今般のコロナウィルスの感染拡大に伴い、欧米流の握手やハグなど体を触れ合う挨拶方法が見直しを余儀なくされていますが、その過程で、非接触の大切さが認識されて、日本の「OJIGI(おじぎ)」が注目され始めたというのです。6月18日、英国ジョンソン首相が官邸で仏国マクロン大統領を出迎えた際、2人がしたのは、握手ではなく軽い「おじぎ」だったそうです。

 

なお、おじぎが、出身や習慣など互いの違いを認めた上で敬意をもって付き合う証しとして、日本で一般化したのは明治時代、文部省による普及努力によるとのことです。 

 

 

これまでは、欧米旅行中に交通事故の当事者となっても、決して謝るな、頭を下げるな、と聞かされていましたが、時代とともに変化していくようですね。どこまで「OJIGI」が欧米等に広がるかはわかりませんが、広がってくれれば、日本人のしぐさへの誤解が少しでも減じることにつながりますね。

 

それにしても梅雨空もCOVID-19も鬱陶しいですが、この度の洪水に見舞われ、コロナウイルスに罹患された皆様にはお見舞い申し上げます。